サインシステムなど -北九州鉄道

鉄道事業のご案内

北九州鉄道では、分社化した傘下の企業も含めて、4社9路線総計307kmの路線網を保有しております。このページでは、北九州鉄道グループの基幹事業である鉄道事業について紹介しております。

北九州鉄道 4路線142.5km
北鉄グループの中核です。明治を通して計画されることのなかった、福岡と唐津を
1本で結ぶ路線を開通させようと、当時の唐津の有力者が出資して設立された会社です。戦時中、西日本鉄道への統合が計画されましたが、当社が2県にまたがって路線を有していることなどから、戦時合併の対象から外されました。唐津の有力者が出資した経緯から、現在でも唐津に多くの不動産物件をもち、本社に収まりきれない事業部門の事務所などもおいた、本社に匹敵する唐津支社が置かれています。

・博多本線(北鉄博多−北鉄佐世保 110.6km)
九州最大の都市福岡市のターミナル博多を基点として、糸島市・唐津市・伊万里市を経由して、長崎県第2の都市佐世保佐世保至る、当社の鉄道事業の本線です。博多から前原・唐津までは優等料金不要の急行が、朝夕の通勤時間帯には九州の通勤電車としては最長の10両編成で、日中も6−8両編成で、15−20分間隔で運行されており、多数の通勤・通学をされるお客様にご利用頂いております。特急も一部の時間帯を除いて、1時間に2本運行されており、私鉄の優等列車としては
かなり速い部類に入る、表定速度102.1km/hで博多−佐世保間110.6kmをわずか65分で結びます。地上区間では130km/hで、高規格高架区間である伊万里−佐世保間は私鉄トップクラスの160km/hで運行されています。なお、博多−姪浜間の最高速度140km/hへの引き上げを検討中です。

・志摩線(北鉄前原−芥屋 10.5km)
福岡市のベッドタウン糸島市の中心駅前原駅から分岐して、北鉄が積極的に開発を行っている志摩の西部、芥屋に至る路線です。路線の途中までは住宅密集地で、終点の芥屋は北鉄が主導で開発するリゾート地となっていて、ホテルなどを経営しています。そのため、通勤通学・観光ともに多くの利用があります。

・呼子線(北鉄唐津−呼子 17.8km)
西九州の有名観光地である呼子への観光客をみこんで建設された路線です。終点の呼子は芥屋と同じく、ホテルや水族館などをもつレジャーランドなどが北鉄によって運営されており、芥屋とならんで北鉄沿線有数の観光地として皆様に親しまれています。また、バスと比べて所要時間が短いため、沿線の方々の唐津・福岡方面への貴重な足としても活躍しています。

・博多港線(北鉄平尾−博多港 3.6km)
1998年に開通した路線で、北鉄の悲願であった天神乗り入れをついに果たしました。福岡市の中心部を貫通するため、全線が地下区間で建設されています。西鉄との乗り換え駅である平尾から分岐して、地下鉄七隈線との乗り換え駅薬院、九州最大の繁華街である天神、歓楽街中洲を経由して福岡の玄関口である博多港へ至る路線です。そのため、地下深くを通したりといった難工事でしたが、それを克服して開通させました。前原方面との直通列車も多くでており、利用者も年々増加しており、開通の効果が表れているようです。


筑紫電気鉄道 3路線98.3km
・朝倉線(二日市−原ノ町 35.8km)
戦前に解散を決めていた朝倉軌道を買収して自社路線にしたものを、おなじく戦前に買収した筑後軌道とあわせて、筑紫電気軌道として分社化したものです。JR二日市駅を起点とし、西鉄の急行停車駅朝倉街道を通り、甘木・原鶴を通り原ノ町に至る、観光需要の高い路線です。沿線の原鶴を温泉街として発展させ、ここにも北鉄経営のホテルが進出しています。近年では、朝倉街道や二日市で乗り換えて通勤される方も増加しているので、輸送力増強計画を行っています。

・久留米線(久留米−豆田 46.2km)

JR久留米駅前を起点として久留米の市街地を通り、久留米市東部から吉井・田主丸を通り、小京都と言われている日田に至る路線です。前述の通り、戦前に筑後軌道を買収したものですが、軽便鉄道がルーツの路線としてはかなり長距離の路線になります。原ノ町で朝倉線と合流し、日田までの区間を実質共用しているような形で運行しています。

・秋月線(田主丸−秋月 16.3km)
久留米線田主丸から分岐して筑後川を渡り、甘木で朝倉線と交差して観光地秋月へ向かう路線です。日帰り観光地として人気の高い秋月への輸送を担っており、当社も秋月の観光振興につとめています。

雲仙鉄道 1路線31.3km
・雲仙線(愛野−仁田峠 31.3km)
温泉街から離れた場所にあったため不振だった雲仙鉄道を買収して、温泉街の中心まで延伸した路線です。戦後、ロープウェイの開業にあわせて、仁田峠まで延伸しました。小浜温泉−仁田峠の区間は、山を縫うように建設したため勾配が急で、その勾配を克服するために強力なエンジンを積んだ列車が使われています。すべての列車が島原鉄道の諫早駅まで乗り入れています。諫早駅に停車する特急かもめの一部とのり継げるダイヤ設定で、急行ゆけむり号が設定されていて、雲仙観光に好評です。土日祝日には、博多から北鉄本線、JR大村線経由で乗り入れて来る特急うんぜん号もあります。

南島原鉄道 1路線35.2km
・南島原線(島原外港−加津佐 35.2km)
2008年に廃止された、島原鉄道南目線を引き継いだ路線です。引き継ぎの際に北鉄を筆頭株主として、島鉄や沿線の自治体も出資しています。現在はまだ、以前と状況はほとんどかわりませんが、将来は観光路線としての沿線開発などとセットでテコ入れをする予定です。